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村へ④

子どもたちともっと遊んでいたいけれど、
村人がやってくる時間がせまっている。

アップダウンの激しい山道を5時間半かけて来る人たちを
待たせずにスムーズに食料を渡すことが
今回のいちばんの目的。

村々は車がたどり着けない場所にあるため、
車で行けるいちばん近い村に来てもらう以外方法がない。

だから歩くこと以外はとにかく無理させないように、やれることをやる。

急いで戻り、荷物の袋詰め作業。

シャク村とカータル村ごとに分けて
1枚の袋に調理油を6パックずつ、
もう1枚に薬、スパイス、砂糖、塩を入れていく。

今回支援に来たメンバーはみんな初回で
大樹くんだけが経験者だからついつい彼に頼ってしまう。

先を想像して考えて動く力が足りないし、
体力も全然ついていかないことが悲しい。

一度経験することがとにかく大事と
彼が言っていた意味が分かる。

途中、体力と集中力の限界が来て
ひとり休ませてもらってしまった。

その間にもどんどん村人がやってきて、
裏はパッキングや数調整にばたばたしながらも
無事にすべての人へ配布を終えていた。

村の人たちはこれからまた5時間半かけ
重い荷物を持って村へ戻って行く。

わたしの母親や父親くらいの年齢の人も多い。

この食料が雨期の間、
どれくらい持つのかわからないけれど、
村の人たちのちいさな希望になれただろうか。

大樹くんがいつも言ってた、
「政府も他の国の支援もまったく来ず、
自分たちの村は完全に取り残されていると思っている。
もうネパールは終わりだと、悲観して自殺する人も増えている。
でも自分たちが行くことが、この村の存在を知る人がいるということが
村人みんなの生きる希望になるんだ。」

ネパール政府は個人ボランティアを禁止し、
寄付金にも46%の税金をかけはじめている。

どうしてこうやって愛と信念を持って動く人が
違法になってしまうのか、
ただ見せかけだけの活動をしている大きな組織が
世間で認められていくのだろうか。

嘆いていてもしょうがないから、
私たちはただただ続けていく。

村の人たちを、この地震を決して忘れず。

彼はこんな山奥まで来ても、道中あちこちで
「ニンジャ!(彼のネパールでのあだ名)」と声をかけられている。

村人も子どももみんなを笑顔にできるのは、
彼がフルパワーで愛を送っているから。

見せかけじゃない本物の気持ち。
だから伝わる。


帰り道は行きよりハード、
ハプニング満載の16時間のドライブ。

途中で車がまた故障し、2時間待ち。
霧が発生し、豪雨となり、ヒョウが降りだす有様。

そして運転手があまりの疲労に居眠り運転…
わたしは寝ていて気がつかなかったけど
かなり危なかったのだとか。

カトマンズについた時には
心身ともにくたくただったけれど
明日からの世界が変わっていくような気がした。

自分の生き方で悩んでいたこともあったけど
その答えも、進む道すらも見えてきた。

わたしだけじゃない、
一緒に行ったみんながそう思っていたはず。

世界中でボランティアや支援をする人たちを
今までは他人事と思って見ていたし、
自分にはそういうことはできないと思っていた。

でもそうじゃない。

すべてはタイミングと何かしたいと思う気持ち。
それを一歩行動に移すだけで誰にでもできること。

その一歩の背中を押してくれた彼に感謝するとともに
わたしも誰かの背中を押す人でありたいと思う。

彼なしではこの景色を見ることはできなかった。
この現実を知ることはできなかった。

個人という壁だらけの活動の中で、
孤軍奮闘続けてきてくれたおかげで私たちは今ここにいる。

お疲れさま、ほんとうにありがとう。

そして最後に募金をいただいた皆さま、応援してくださった皆さま、
本当にありがとうございました。

その想いをきちんと繋いでいきます。
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by huuhuu33 | 2015-07-15 00:40 | ネパールのこと